本機構の支部から(支部便り)

2018年の支部活動等の報告

名古屋支部        矢口 道夫

小牧市味岡市民センター「シニアで始める漢字の学習」
 10月26日、11月9日,16日、30日、12月14日、1月
11日の6回シリーズ後期市民企画講座「シニアで始める漢
字の学習」が始まりました。10月26日の1回目が開催され
ました。
 講師は、日本文字文化機構の矢口道夫先生です。漢字の
成り立ちや意味を字形から学び新しい漢字の世界を楽しむ
講座で、第1回目は「絶の字にはどうして色があるのか?」
をメインテーマに講義をしていただきました。

小牧市北里市民センター 第7回目(8月24日開催)
北里ゆうゆう・つつじ合同学級「漢字って面白い~身近な漢字の楽しみ方~」
 講師:矢口 道夫 氏
 第7回目の講座では、漢字の成り立ちや意味を学び、普段使っている漢字に改めて親しみました。漢字は、中国古代で発祥した表語文字であり、四大文明(メソポタミア文明・エジプト文明・インダス文 明・黄河文明)で使用された古代文字のうち現用される唯一の文字体系です。また象形文字が変化してできた漢字は、記号ではなく、一字でも字形・発音・意味を持っています。
 例えば尊敬の「尊」は、象形文字にしてみると「神様にお酒をささげる手」という形になるそうで講師がボードに書いた文字の意味が解かれるたび、受講者から感嘆の声が上がっていました。 
 今回の講座では「漢字を調べる時、スマホで変換していましたが、国語辞典を身近に置いて調べるようにします」「表題通り『漢字って面白い!知るを楽しむ』を楽しんだ2時間でした。ぜひ続編を!」などの意見があり、毎日なんとなく読み書きしている漢字の新たな視点と楽しみ方を知った講座となりました。


 大阪府支部  岡田 恵子

 平成三十年九月二十五日、大阪市立中央区東老人福祉セ
ンターの特別事業として、『漢字の成り立ちを学んでみよ
う!』の講座を行ないました。同センターへは、大阪市生
涯学習インストラクターバンクからのご紹介で行かせてい
ただくようになりました。
 同センターでの講座は今年で三回目になります。  
 一回目は「自然の形、自然に宿る神」についてでした。
 二回目は「通過儀礼を示す文字たち」を学び、自分の名
前から、または好きな文字を一文字選び、古代文字での印
鑑作りを体験していただきました。 
 今回は、「人のかたち」について学び、「古代文字合わ
せ」をつくる体験をしていただきました。 
 最初に、日本語の真名(漢字)・仮名(平仮名・片仮名)についてや、最初の漢字が「いつ、どこで、どのようにして生まれたのか」など導入の話をしました。
 次に大阪での授業ということもあり、「大阪の字には、人の形から生まれた字がありますが、どれでしょうか」という問いかけから本題に入り、「人のかたち」の字について、黒板に漢字カードを貼り、古代文字カードを受講者に配って漢字と合わせてもらってから、文字についての話をしていきました。
 受講者の方は六十歳以上ということですが、私自身が日本文字文化機構のパネル展で、子供たちへの話を驚きと喜びをもって聞き入ったのは五十代でしたから、「漢字の成り立ち」の話は年齢に限らず、誰にでも聞いていただけるという確信を持って話ができます。受講者の方々も、積極的に授業に
参加してくださり、スムーズに授業を進めることができたことは、本当にありがたかったです。
 一時間の授業の後、「人、大、女、交」と、二人組になって「比、北、従、化(つもりで)」を体で表して気分転換してから、「古代文字合わせ」を作ってもらいました。
古代文字をトレースしてから文字を組んで、一瞬で漢字から古代文字に変わったとき、皆さんのお顔が、ぱっと笑顔になりました



 三重県支部     塩本 智幸

海外での文字イベント報告

 先般、インドネシア・バリ島の孤児院にて、表題の通り文字道徳の授業イベントを実施致しましたのでご報告させて頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 今回も、バリ島の子供たちへ水と衛生環境の支援を行うべくバリ島へ渡航致しました。
その際、ヒンドゥー教のお盆のために孤児院でとり残された(一時的にも帰る家や身寄りのない)十数名の子供たちへ、意義ある道徳授業としてプチイベントを実施致し、難しく感じない授業とするため、人気ある忍者の衣装と 現地語でのナレーションを吹き込んだBGM音響を持参し、施設の子供たちを巻き込んで短編もののショー形式としました。
 実施日:2018年6月7日
 場 所:孤児院(Panti Asuhan Tabanan / Bali  
 Children's Home)
【ストーリー】
 日本での闘いに敗れた一人の忍者が 飛行機でバリ島へ逃げのびた。
 同僚の忍者や居合わせた子供に 刺さった矢を抜いてもらおうと一人づつ試みるが、なかなか抜けない。困った忍者は、居合わせた三人の子供たちに 「皆で同時に抜いて欲しい」と提案する。力を合わせた結果、矢は見事に抜け その御礼として子供たちに日本語を教えることとなる。
 三本の巻きものに記された古代文字と日本語の意味を次第に学び、子供たちは フィナーレで「誰かが困ったときには、皆が手を取り合って協力しなければならない」との道徳を学ぶストーリーです。
今回は、プロの役者も居らず、また準備が整わないまま 急ごしらえの授業となったものの、現地の知人や友人のほか大学生やガイド業など多くの方々の協力のお陰で、残された子供たちも大喜びしてくれました。 



愛知県支部  伊藤 直樹

国府宮はだか祭大鏡餅奉納 駒札揮毫

 平成三十年春、天下の奇祭「国府宮はだか祭」
の「大鏡餅奉納」が五十四年ぶりに愛知県瀬戸
市が担当する事になり、その駒札書き・幟・横
断幕を伊藤直樹が揮毫致しました。
 「国府宮はだか祭」とは愛知県稲沢市、尾張
大國霊(おおくにたま)神社の「儺追(なおい)
神事」の事です。
 儺追神事は祈禱と神籤によって選ばれた神男
をめぐって裸男達が儺負人の神男に触れれば厄
落としができるとの信仰です。裸になれない老
若男女は厄よけの祈願を込めた儺追布を結び付けた「なおい笹」を捧げます。
 はだか祭の翌日旧正月十四日午前三時に夜儺追神事が行われ、厄災退散の祈禱をした後、神男にありとあらゆる罪穢をつぎこんだものとされる土餅を背負わせ境外へ追放し、途中で土餅を捨て、その土餅を神職の手でその場に埋め、土から生じた罪穢悪鬼を土へ還し国土平穏に帰します。この神事が儺追神事本義です。古くよりこの土餅を土中に埋めることがこの神事中最も神聖視されています。
「その神事に奉納されるのが「大鏡餅」です。
 毎年、国府宮の近隣都市、近隣地域が持ち回りで鏡餅の奉納を担当してきました。
 駒札とは将棋の駒の形をした札で、「大鏡餅」「御神饌」「御神酒」など奉納するものに立てる立札です。二月十日、瀬戸市文化センターに於いて駒札書きが行われました。
 二月二二日には一五〇〇人の奉賛会員での大鏡餅餅つきがあり、市内小学生の餅つき体験も合わせ、四トンの大鏡餅が作られました。
二月二七日には大鏡餅の瀬戸市内パレード、二八日には稲沢市での奉納パレードの後、国府宮への大鏡餅奉納行事が行われました。
二九日には儺追神事の「はだか祭」が開催され、約八千人の参加者と参拝客十九万五千人の大きな祭りとなった。
はだか祭終了後は、国府宮拝殿に歴代の駒札が掲げられている中、今年揮毫された真新しい駒札が共に掲げられています。